鎌倉市議会2月定例会会議録(7)
                                   令和3年(2021年)3月19日(金曜日)
〇出席議員 24名
 1番  千   一   議員
 2番  くりはらえりこ 議員
 3番  竹 田 ゆかり 議員
 4番  長 嶋 竜 弘 議員
 5番  安 立 奈 穂 議員
 6番  武 野 裕 子 議員
 7番  西 岡 幸 子 議員
 8番  池 田   実 議員
 9番  河 村 琢 磨 議員
 10番  志 田 一 宏 議員
 11番  保 坂 令 子 議員
 12番  高 野 洋 一 議員
 13番  納 所 輝 次 議員
 14番  前 川 綾 子 議員
 15番  中 村 聡一郎 議員
 16番  森   功 一 議員
 17番  日 向 慎 吾 議員
 18番  吉 岡 和 江 議員
 19番  大 石 和 久 議員
 20番  山 田 直 人 議員
 21番  久 坂 くにえ 議員
 22番  伊 藤 倫 邦 議員
 23番  高 橋 浩 司 議員
 24番  松 中 健 治 議員

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〇欠席議員 なし
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〇議会事務局出席者
 事務局長        大 隅 啓 一
 議事調査課長      谷 川   宏
 議事調査担当担当係長  田 中 公 人
 書記          菊 地   淳
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〇説明のため出席した者
 番外 1 番  松 尾   崇  市長
 番外 2 番  小 礒 一 彦  副市長
 番外 3 番  千 田 勝一郎  副市長
 番外 5 番  比留間   彰  共創計画部長
 番外 7 番  奈 須 菊 夫  行政経営部長
 番外 8 番  内 海 正 彦  総務部長
 番外 9 番  服 部 計 利  防災安全部長
 番外 10 番  齋 藤 和 徳  市民生活部長
 番外 11 番  平 井 あかね  こどもみらい部長
 番外 12 番  田 中 良 一  健康福祉部長
 番外 14 番  林   浩 一  まちづくり計画部長
 番外 15 番  吉 田   浩  都市景観部長
 番外 16 番  樋 田 浩 一  都市整備部長
 番外 19 番  岩 岡 寛 人  教育長
 番外 20 番  佐々木   聡  教育部長
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〇議事日程
               鎌倉市議会2月定例会議事日程(7)

                         令和3年(2021年)3月19日  午後2時開議

 1 諸般の報告
 2 議案第  125号 鎌倉市市民活動推進基金条例の制定について      ┐
   議案第  126号 鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する│
           条例の制定について                 │
   議案第  127号 鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例│
           の一部を改正する条例の制定について         │
   議案第  128号 鎌倉市障害者自立支援施設条例を廃止する条例の制定につ│
           いて                        │
   議案第  129号 鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例│
           の一部を改正する条例の制定について         │
   議案第  130号 鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を│
           改正する等の条例の制定について           │令和3年度鎌
   議案第  131号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について│倉市一般会計
   議案第  132号 鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一│予算等審査特別
           部を改正する条例の制定について           │委員長報告
   議案第  135号 鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運│
           営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の│
           制定について                    │
   議案第  118号 令和3年度鎌倉市一般会計予算            │
   議案第  119号 令和3年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業│
           特別会計予算                    │
   議案第  120号 令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算    │
   議案第  121号 令和3年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算  │
   議案第  122号 令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算      │
   議案第  123号 令和3年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算   │
   議案第  124号 令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算         ┘
 3 議案第  137号 令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)      市 長 提 出
 4 議会議案第19号 鎌倉市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について 議会運営委員長
                                      提     出
 5 議会議案第20号 鎌倉市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定につい 同     上
           て
 6 議会議案第16号 北鎌倉隧道の早期通行再開を求める決議について     千 一議員
                                      竹田ゆかり議員
                                      池田 実議員
                                      中村聡一郎議員
                                      大石和久議員
                                      伊藤倫邦議員
                                      松中健治議員
                                      外4名提出
 7 議会議案第17号 鎌倉市としてプラごみゼロ宣言をした立場でマイクロプラ くりはらえりこ議員
           スチックの発生源である人工芝グラウンドのクラウドファ 長嶋竜弘議員
           ンディングの広告塔になったことについて松尾市長に猛省 高野洋一議員
           を求める決議について                 松中健治議員
                                      外2名提出
 8 議会議案第18号 SDGs未来都市として、鎌倉市がプラスチックごみ等発 くりはらえりこ議員
           生抑制、プラスチック資源循環促進の先進的取組を行うよ 西岡幸子議員
           う求めることに関する決議について           松中健治議員
                                      外2名提出
 9 閉会中継続審査要求について
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〇本日の会議に付した事件

 1 諸般の報告
 2 議案第  125号 鎌倉市市民活動推進基金条例の制定について      ┐
   議案第  126号 鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する│
           条例の制定について                 │
   議案第  127号 鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例│
           の一部を改正する条例の制定について         │
   議案第  128号 鎌倉市障害者自立支援施設条例を廃止する条例の制定につ│
           いて                        │
   議案第  129号 鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例│
           の一部を改正する条例の制定について         │
   議案第  130号 鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を│
           改正する等の条例の制定について           │令和3年度鎌
   議案第  131号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について│倉市一般会計
   議案第  132号 鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一│予算等審査特別
           部を改正する条例の制定について           │委員長報告
   議案第  135号 鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運│
           営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の│
           制定について                    │
   議案第  118号 令和3年度鎌倉市一般会計予算            │
   議案第  119号 令和3年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業│
           特別会計予算                    │
   議案第  120号 令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算    │
   議案第  121号 令和3年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算  │
   議案第  122号 令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算      │
   議案第  123号 令和3年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算   │
   議案第  124号 令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算         ┘
 3 議案第  137号 令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)      市 長 提 出
 4 議会議案第19号 鎌倉市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について 議会運営委員長
                                      提     出
 5 議会議案第20号 鎌倉市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定につい 同     上
           て
 6 議会議案第16号 北鎌倉隧道の早期通行再開を求める決議について     千 一議員
                                      竹田ゆかり議員
                                      池田 実議員
                                      中村聡一郎議員
                                      大石和久議員
                                      伊藤倫邦議員
                                      松中健治議員
                                      外4名提出
 7 議会議案第17号 鎌倉市としてプラごみゼロ宣言をした立場でマイクロプラ くりはらえりこ議員
           スチックの発生源である人工芝グラウンドのクラウドファ 長嶋竜弘議員
           ンディングの広告塔になったことについて松尾市長に猛省 高野洋一議員
           を求める決議について                 松中健治議員
                                      外2名提出
 8 議会議案第18号 SDGs未来都市として、鎌倉市がプラスチックごみ等発 くりはらえりこ議員
           生抑制、プラスチック資源循環促進の先進的取組を行うよ 西岡幸子議員
           う求めることに関する決議について           松中健治議員
                                      外2名提出
 〇 会期延長について
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                鎌倉市議会2月定例会諸般の報告 (6)

                   令和3年(2021年)3月19日

1 3 月 15 日 令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員長から、次の議案に
          ついて委員会の審査を終了したので、本会議に報告したい旨の届出
          があった。
  議案第118号 令和3年度鎌倉市一般会計予算
  議案第119号 令和3年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算
  議案第120号 令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算
  議案第121号 令和3年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算
  議案第122号 令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算
  議案第123号 令和3年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算
  議案第124号 令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算
  議案第125号 鎌倉市市民活動推進基金条例の制定について
  議案第126号 鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定に
        ついて
  議案第127号 鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正
        する条例の制定について
  議案第128号 鎌倉市障害者自立支援施設条例を廃止する条例の制定について
  議案第129号 鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正
        する条例の制定について
  議案第130号 鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の
        条例の制定について
  議案第131号 鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
  議案第132号 鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する
        条例の制定について
  議案第135号 鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基
        準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
2 3 月 16 日 市長から、次の議案の提出を受けた。
  議案第137号 令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)
3 3 月 17 日 千一議員、竹田ゆかり議員、池田実議員、中村聡一郎議員、大石和
          久議員、伊藤倫邦議員、松中健治議員外4名から、次の議案の提出
          を受けた。
  議会議案第16号 北鎌倉隧道の早期通行再開を求める決議について
4 3 月 17 日 くりはらえりこ議員、長嶋竜弘議員、高野洋一議員、松中健治議員
          外2名から、次の議案の提出を受けた。
  議会議案第17号 鎌倉市としてプラごみゼロ宣言をした立場でマイクロプラスチック
          の発生源である人工芝グラウンドのクラウドファンディングの広告
          塔になったことについて松尾市長に猛省を求める決議について
5 3 月 17 日 くりはらえりこ議員、西岡幸子議員、松中健治議員外2名から、次
          の議案の提出を受けた。
  議会議案第18号 SDGs未来都市として、鎌倉市がプラスチックごみ等発生抑制、
          プラスチック資源循環促進の先進的取組を行うよう求めることに関
          する決議について
6 3 月 19 日 議会運営委員長から、次の議案の提出を受けた。
  議会議案第19号 鎌倉市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について
  議会議案第20号 鎌倉市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について
7 2 月 22 日 令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会において、正・副
          委員長が次のとおり選任された。
             委員長   森   功 一
             副委員長  中 村 聡一郎
8 監査委員から、次の監査結果報告書の送付を受けた。
  3 月 11 日 令和2年度令和2年12月分例月出納検査結果報告書
    〃     令和2年度令和2年12月分鎌倉市下水道事業会計例月出納検査結果
          報告書
9 3 月 19 日 各委員長から、要求書のとおり、それぞれ閉会中継続審査の要求が
          あった。

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                    (出席議員  24名)
                    (14時00分  開議)
○議長(久坂くにえ議員)  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、配付いたしましたとおりであります。
 会議規則第142条の規定により、本日の会議録署名議員を指名いたします。19番 大石和久議員、20番 山田直人議員、22番 伊藤倫邦議員にお願いいたします。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第1「諸般の報告」を議題といたします。
 内容は配付いたしましたとおりであります。
 ただいまの報告に御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第2「議案第125号鎌倉市市民活動推進基金条例の制定について」から「議案第132号鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」まで、「議案第135号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について」及び「議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算」から「議案第124号令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算」まで、以上16件を一括議題といたします。
 令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員長の報告を願います。
○一般会計予算等審査特別委員長(森 功一議員)  (登壇)ただいま議題となりました議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算等16議案について、令和3年度鎌倉市一般会計予算等審査特別委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
 当委員会は、去る2月22日に委員会を開き、互選により委員長に私、森、副委員長に中村聡一郎委員が選任されました。
 以後、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施した上で、3月8日、9日、10日、11日、12日、15日及び本日の7日間にわたって委員会を開き、付託を受けました議案について、市長が所信表明で述べている新型コロナウイルス感染症から市民の暮らしや地域経済を守るための対策事業を最優先に、未来のまちへの投資もバランスよく行っていくための予算の内容はどのようなものか、限られた財源の中で、第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画実施計画に位置づけられた諸事業をはじめ、市民生活に密着した事業や重点的かつ政策的な課題・施策がどのように予算に反映されているか、その優先度や緊急度などの点に着目し、さらに観光厚生常任委員会から送付された大河ドラマ推進協議会負担金については、令和4年度の経費を加味して慎重に審査していただきたいとの意見、また、総務常任委員会から送付された交通不便地域等において、新たな交通システムの導入に向けた検討及び実証実験を行うことについては充実した議論を求めるとの意見を踏まえた上で、詳細な質疑及び活発な意見交換を行った結果、付託を受けました16議案については、いずれも原案のとおり可決すべきものと決したのであります。
 まず、令和3年度の予算規模についてでありますが、一般会計と6特別会計の総額は1139億9540万1000円となっており、前年度予算との対比では、10億8772万6000円、0.9%の減であります。
 初めに、議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算について申し上げます。
 一般会計予算額は613億1420万円で編成されており、前年度対比28億9450万円、4.5%の減であります。
 歳入の構成は、市税の54.1%を中心に、国庫支出金、繰入金、県支出金、地方消費税交付金、市債等が主な財源であり、その割合は自主財源が68.4%、依存財源が31.6%となっております。
 一方、歳出においては、消費的経費が71.2%、投資的経費が5%、その他として、繰出金や公債費などが23.8%という内容であります。
 当委員会では、各款にわたり慎重に審査を行った結果、次の項目について意見を付すこととしたのであります。
 まず、第15款民生費についてでありますが、包括的支援体制推進事業について申し上げます。
 本市では、地域共生社会の構築に向けて、相談窓口のワンストップ化を目指し、令和2年6月から市役所1階にくらしと福祉の相談窓口を開設していますが、複合的な課題の解きほぐしが求められる事例に対して、関係する支援機関の役割分担や支援の方向性を整理するため、令和3年度予算案において新たに相談支援包括化推進業務委託に係る経費が計上されています。市民の複合的な課題を丸ごと受け止め、解決していくために、諸関係機関と連携し、包括的な支援体制を推進していくとしていますが、相談に当たる担当者には、専門的なスキルが要求されるとともに、関係部署との連携調整が必要となることから、事業の推進の根幹は相談経験の豊富な市職員が担うことを求めるものであります。
 次に、第20款衛生費についてでありますが、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種について申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症は、その対応のために医療への負担を生じさせるとともに、国民生活に大きな影響を及ぼしています。様々なリスクや負担を軽減するために、国が進めているワクチン接種について、本市においても希望する市民が接種を受けられるよう、本年2月に新型コロナウイルスワクチン接種担当を設置し、準備が進められているところです。既に医療従事者に対する先行接種が開始されたところでありますが、今後高齢者施設等の入所者に対する接種の後に集団接種が本格化することを受け、市民に対し、引き続きワクチン接種に係る情報を適切に開示していくとともに、接種を希望する市民が遅滞なく接種できる体制の構築を求めるものであります。
 次に、第55款教育費についてでありますが、埋蔵文化財出土品の整理及びICT教育について申し上げます。
 本市では、平成27年に策定した鎌倉市歴史的風致維持向上計画において、埋蔵文化財の調査・研究体制の充実を図ることとしており、約3万箱あった再整理が必要な埋蔵文化財出土品のうち、人的環境を整えることで現在約1万箱の整理が完了したものの、いまだ約2万箱が未整理である状態であります。埋蔵文化財の記録を保存し、後世に伝えるために、将来的な保管場所の課題を考慮しながら、優先的に整理に取り組むことを求めるものであります。
 また、ICT教育については、子供たち一人一人が今後の情報化社会で必要とされる情報活用能力を確実に身につけるため、校内通信ネットワークの整備に加え、子供たち1人1台の端末を整備することを大きな柱とする国のGIGAスクール構想に対応した市立小・中学校のICT教育環境の整備・充実が順次進められているところです。
 個別最適な学びが期待できるGIGAスクール構想の実現に向けて、誰一人取り残すことのないよう、AIドリル等のソフトウエア環境をしっかりと整えることを求めるとともに、その実施に当たっては将来子供たちに身体的・精神的な影響が生じることがないよう、頭痛や目の疲れなどを含めた健康調査を定期的に行い、学校現場において子供たちの健康管理に十分配慮するよう求めるものであります。
 以上で一般会計予算に関する報告を終わりますが、本議案については、採決の結果、多数の賛成により可決すべきものと決したのであります。
 次に、特別会計予算について申し上げます。
 鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算等6特別会計の合計予算額は526億8120万1000円で、前年度対比18億677万4000円、3.6%の増であります。
 初めに、議案第120号令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算、議案第122号令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算、以上2議案につきましては、採決の結果、多数の賛成により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第119号令和3年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算、議案第121号令和3年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算、議案第123号令和3年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算、議案第124号令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算、以上4議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、条例関係議案について申し上げます。
 まず初めに、議案第125号鎌倉市市民活動推進基金条例の制定について申し上げます。
 本制定条例は、つながる鎌倉条例の基本理念等を踏まえ、市民活動及び協働の活性化に向けて、充実した市民活動が行えるよう、市民活動に対する財政的支援の経費の財源に充てるため、鎌倉市市民活動推進基金を設置し、その管理について必要な事項を定めようとするものであります。
 その主な内容は、第1条では、本条例の趣旨及び基金の設置についての規定を、第2条では基金の積立額についての規定を、第3条では、基金に属する現金の管理等についての規定を、第4条では、基金の運用益金の処理についての規定を、第5条では、繰替え運用についての規定を、第6条では、本条例の施行に関し、必要な事項は市長が別に定める旨の規定をそれぞれ定めようとするもので、本年4月1日から施行しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第126号鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 改正の内容は、令和元年の台風第15号及び第19号の被害や、昨今の甚大な自然災害の発生を受け、民有崖地における予防対策の充実を図るため、防災工事費補助金の限度額を、防災工事については250万円から500万円に、またこのうち伐採工事については、60万円から100万円にそれぞれ引き上げようとするもので、本年4月1日から施行しようとするものであります。なお、経過措置として、改正後の補助金の限度額に係る規定は、施行日以後に申請があった工事費補助金について適用し、施行日前に申請があった工事費補助金については、従前の例による旨を規定しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第127号鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 改正の主な内容は、これまで法令または条例に定める附属機関等の委員として定めていた就学支援委員会の委員の報酬額について、委員のうち、医師の報酬額を日額2万円、その他委員の報酬額を日額1万3000円と新たに規定するほか、新たに非常勤特別職職員として設置する監査専門委員について、報酬額を日額1万7000円と規定するもので、本年4月1日から施行しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第128号鎌倉市障害者自立支援施設条例を廃止する条例の制定について申し上げます。
 本条例は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の規定に基づき、鎌倉市障害者自立支援施設を設置し、その管理に関し、必要な事項を定めるものでありますが、当該条例に規定する鎌倉はまなみについて、本年4月1日をもって市の指定管理施設から社会福祉法人が運営する施設として事業を民営化するため、本条例を廃止しようとするもので、本年4月1日から施行しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第129号鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 改正の内容は、現在市内全16小学校区において、アフタースクールと学童保育を一体的に実施している放課後かまくらっ子事業のうち、小坂小学校区及び植木小学校区において、同事業に係る施設を新たに指定管理施設として運営するため、鎌倉市子どもの家条例中、指定管理施設を定める別表第2に、「鎌倉市おさか子どもの「ひばり」」及び「鎌倉市うえき子どもの家「さわがに」」を、鎌倉市放課後子どもひろば条例中、指定管理施設を定める別表第2に「放課後子どもひろばおさか」、「放課後子どもひろばうえき」及び「放課後子どもひろばうえき分室」をそれぞれ追加しようとするもので、令和4年4月1日から施行しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第130号鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の制定について申し上げます。
 本条例は、遺児が中学校を卒業する際の祝い金等の支給事業の財源としている遺児福祉基金並びに社会福祉事業の推進を図るため、独り親家庭等の児童が大学等に進学する際の支度金等の支給事業の財源としている社会福祉基金を有効に活用し、今後も事業を継続的に実施していくとともに、支援が必要なその他子育て家庭の児童の福祉の増進を図ることを目的として、二つの基金を統合し、そのために必要な規定の整備をしようとするものであります。
 改正の主な内容は、条例の題名を「鎌倉市こどもの夢応援基金条例」に改めるとともに、基金の趣旨及び設置、積立て、運用益金の処理並びに繰替え運用について必要な規定の整備をするほか、鎌倉市社会福祉基金の設置及び管理に関する条例を廃止しようとするもので、本年6月1日から施行し、社会福祉基金の設置及び管理に関する条例の廃止に係る規定については、本年7月1日から施行しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第131号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 改正の主な内容は、第8期介護保険事業計画の策定に伴い、令和3年度から令和5年度までの各年度における第1号被保険者の保険料基準額を年額6万5568円から6万6000円に引き上げるとともに、所得状況により16段階に分けられている保険料率の区分のうち、一部の段階において基準額に対する割合を変更するほか、区切りとする合計所得金額の見直しを行うもので、本年4月1日から施行しようとするものであります。
 なお、経過措置として、改正後の介護保険料に係る規定は、令和3年度分の保険料から適用し、令和2年度分までの保険料については、従前の例による旨を規定しようとするものであります。
 本議案については、多数の賛成により原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第132号鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 改正の主な内容は、鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例に関するワンルーム建築物の建築に係る開発基準の適合審査の項目にごみ集積施設等の設置に関する基準を追加するとともに、管理人の配置及び管理規約の作成等について、適用の範囲を同条例の手続を要する全てのワンルーム建築物に拡大するほか、所要の規定の整備を行おうとするもので、周知期間を考慮し、本年7月1日から施行しようとするものであります。
 なお、経過措置として、本改正条例の施行日において、現に事前相談の手続を行っている開発事業については従前の例による旨を規定しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 次に、議案第135号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
 本改正条例は、厚生労働省令で定める指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正等を踏まえ、四つの条例について改正を行おうとするものであります。
 その主な内容は、まず鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例、鎌倉市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例において、指定事業者は利用者の人権擁護、虐待防止等のための体制の整備及び従業者への研修を実施する等の措置を講じなければならない旨のほか、記録の作成・保存に当たっては、書面に代えて電磁的記録により行うことができる旨などを規定しようとするものであります。
 次に、鎌倉市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例、鎌倉市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例において、さきに述べた二つの条例における改正規定のほか、指定事業者は、職場におけるハラスメントを防止するための措置、業務継続計画の策定、感染症の予防及び蔓延防止のための措置、虐待防止のための措置を講じなければならない旨などを規定し、さらに鎌倉市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例に限っては、指定居宅介護支援事業所の管理者は、主任介護支援専門員でなければならないとする要件について、要件適用に係る経過措置期間を令和9年3月31日まで延長するほか、主任介護支援専門員の確保が著しく困難であるなどの場合には、要件を緩和できる旨を規定しようとするものであります。
 このほか、本改正条例により改正を行う各条例において、鎌倉市暴力団排除条例の規定に基づき、暴力団等の排除についてそれぞれ規定しようとするものであります。
 なお、附則において、本改正条例は本年4月1日から施行しようとするものでありますが、指定居宅介護支援事業所における管理者の要件の経過措置に係る改正規定及び鎌倉市暴力団排除条例の規定に基づく改正規定については、公布の日から施行しようとするほか、経過措置として、虐待の防止のための措置、業務継続計画の策定、感染症の予防及び蔓延防止のための措置に係る改正規定については、令和6年3月31日までの間は努力義務とする旨を規定しようとするものであります。
 本議案については、全会一致をもって原案を可決すべきものと決したのであります。
 以上で、付託を受けました16議案に関する審査の経過と結果について報告を終わりますが、当委員会では、本市の財政運営が引き続き厳しい状況にある中で、市民からの要望などを踏まえ、担当原局に対する質疑を行うとともに、今後取り組むべき諸課題についてもその対応の方策や方向性を検証するなど、長時間にわたり質疑を行い、さらに重要な施策については理事者の見解をただすなど、慎重に審査を行ったのであります。
 審査の過程においては、ただいま申し上げました項目のほかにも各委員から数多くの意見や要望が出されておりますので、理事者におかれては、これらに十分留意して、今後の市政運営に当たり特段の努力をされるよう要望いたします。
 以上で報告を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  これより委員長報告に対する質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 これより討論に入ります。原案に対する御意見はありませんか。
○18番(吉岡和江議員)  日本共産党鎌倉市議会議員団を代表して、議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算、議案第120号令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算、議案第122号令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算及び議案第131号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてには反対、他の議案は賛成であります。
 まず、国民健康保険事業特別会計予算について申し上げます。
 国民健康保険は、年金者や自営業者、非正規労働者が加入し、被保険者の7割が平均所得300万円以下の低所得者と多数を占めています。被保険者の減少や、医療費増が続き、保険料の値上げが続いています。鎌倉市では、令和3年度は平均3,600円の値上げとなるとのことであります。保険料軽減のためには、一般会計から法定外繰入れの継続と保健事業や医療費適正化など、さらなる取組が必要です。しかし、国からは保険料収納額不足分を補填するための法定外繰入れは、令和8年度までに解消するよう求められており、市は国の方針を受け、今後計画的に削減していく予定です。法定外繰入れをしない場合は、平均2万円以上もの保険料値上げとなり、このままでは払いたくても払えない保険料になってしまいます。国に自治体の保険料軽減のため、独自法定外繰入れの継続と国庫負担率を上げるよう求めるとともに、健康づくりの充実を図るよう求めます。
 議案第122号介護保険事業特別会計予算及び議案第131号介護保険条例の一部改正について申し上げます。
 介護保険料については、3年ごとの改定で、今後3年間の介護給付費の見込額から必要な介護保険料を算出する際に、介護給付等準備基金から一定額を取り崩し、保険料が急激に増額しないよう調整をしています。今回はそれに加えて、特に生活が苦しいことが推測される第4段階、第6段階の保険料率を軽減し、所得が1000万円以上の第14段階から第16段階の保険料率を上げています。こういう取組は評価するものです。しかし、コロナ禍で収入が減少している中で、大多数は値上がりとなってしまいます。今後、介護保険料を軽減するため、さらに所得段階を20段階まで拡大すること、また国に対して介護報酬の改定や国・県補助率を上げるなどの改善、利用料負担の軽減等行うよう求めます。
 議案第118号一般会計予算について申し上げます。
 今回コロナ禍で26億円強の市民税の減少等を理由として、全ての事業の見直しについて全部局に対応を求めました。しかし、その中で村岡新駅や市役所移転等大型事業を見直し対象にしなかったことは問題です。コロナ禍でイベント事業の減額、先送りは一定程度理解できますが、平和推進事業はたった数十万円の減額、しかも市民委員が請願を議会に提出、事業の再開を求めるようになったことは、市民との協働を条例化している市として問題であります。審議の中で、令和3年1月から始まるNHK大河ドラマ推進協議会負担金には3億2200万円強、令和4年度も3億4200万円強の予算とのことであります。コロナ禍で苦しんでいる市民に我慢をお願いする一方、突出した予算ではないでしょうか。支出の適正な見直しを求めます。
 コロナ感染症は高止まりで変異株が広がっている等、油断はできません。国がコロナ禍でGoToトラベル事業を推進した中で緩みも生じ、11月から1月にかけて感染者が拡大し、非常事態宣言発令となりました。非常事態宣言が3月21日で解除することが決まりましたが、コロナ収束のためにもワクチン接種とともに、クラスターが発生しやすく重症化しやすい障害者や高齢者施設等事業者や入所者に対する社会的PCR検査の拡大が必要です。
 少人数学級の拡大について申し上げます。
 公立小学校の1学級当たりの上限人数を40年ぶりに1クラス40人以下から35人以下とする義務教育標準法改正案が審議されています。現行は小学校1年のみ35人で、小学校2年から6年は40人、2021年度に小学校2年を35人とし、その後、学年ごとに順次引き下げ、2025年度までに全学年を35人とするとしています。国の方針を受け、全国で15都道府県、独自の35人以下学級を進めています。横須賀市には、既に独自教員加算で小学校3年生まで35人以下学級を実施しています。横須賀市に伺うと、年間教員1人当たり500万円以下の給与で実現できるとのことです。鎌倉市では、小学校3年まで拡大するには6クラス増やせばよいのです。子供たちに少人数学級を前倒しでプレゼントするよう求めます。
 公共施設再編計画と支所機能の位置づけについて申し上げます。
 公共施設再編計画では、コンビニで証明書発行ができるから、行政センター窓口は要らないとの理由で、各行政センターの窓口業務は廃止の方針で、支所は相談業務、地域支援事業は残すが、証明書発行事務など、窓口業務を本庁舎に集約する方針でした。その後、本庁、深沢、大船は拠点として窓口業務は残し、玉縄、腰越行政センターの証明書発行などの窓口業務は廃止する方針に変わりました。しかし、代表質問の答弁では、支所機能のうち、地域支援事業機能については、引き続き5地域で実施していく。窓口機能については、集約化することを予定しており、収納業務については、代替え手段が広く普及していることから、各種届出、証明書交付の業務はマイナンバーカードの普及率や手続の電子化の状況を踏まえながら廃止について判断していくと答弁しました。デジタル化は住民サービスを向上させるといいますが、マイナンバーカードの普及は30%であり、行政サービス向上には、迅速簡便な手続として、デジタル化を生かし、多様で多面的なニーズに応える対面サービスの向上こそ必要です。障害者や高齢者など、多様な方々に寄り添った対応が必要であり、廃止するべきではありません。高齢化社会の進展による市民サービスの充実という点でも本庁舎を含む5地域への配置は重要です。窓口機能の縮小・廃止には反対です。
 スーパーシティ、スマートシティについて申し上げます。
 鎌倉市は、スーパーシティ国家戦略特区の申請をするため、鎌倉市とともにスーパーシティの応募に向けた連携事業者候補の公募を行っています。国会で共産党等が個人のプライバシーと権利を侵害する重大な危険があると指摘、スーパーシティ構想は、企業など実施主体が住民の個人情報を一元管理する代わりに、医療、交通、金融などのサービスを丸ごと提供するものだ。個人情報や行動軌跡は集積、分析され、個人の特性や人格の推定まで可能となると法案に反対しました。日本を中国のような監視社会に導き、個人のプライバシーと権利を侵害する重大な危険性があるからです。現在、オンラインショッピングなど、個別のサービスにおいて、個人が自分の情報を提供し、サービスを受けるということは日常的に行われています。しかし、各サービスの間で勝手に個人情報が交換されるということはありません。ところが、スーパーシティは、企業などの実施主体が住民の様々な個人情報を一元的に管理し、代わりに医療・交通・金融などの各種サービスを丸ごと提供しようという内容です。今回、コロナ禍を理由として個人のプライバシーを脅かす転機になる危険があると感じます。今国会において、デジタル関連5法案の審議が始まりました。スーパーシティはトップですが、この法案は、全国にスーパーシティ型の町ができるのではと危惧を感じます。多くの国民は、個人情報が守れないと心配しています。スーパーシティを市民が望んでいるのでしょうか。監視社会につながるスーパーシティ特区申請をやめるべきと考えます。
 村岡新駅と深沢まちづくりの一体開発について申し上げます。
 平成16年度の深沢まちづくり計画は、村岡新駅を脇に置いた計画でした。人口減少、生活様式が変わってきている中で、昔型の大型開発が必要でしょうか。大船・藤沢間、たった4分、4.6キロメートルに中間駅は必要ありません。仮に深沢に市役所が移転されたとしても、市民は新駅を利用しないでしょう。市長は未来への投資と言いますが、今を生きる人々を大事にしない中で、どういう未来をつくるというのでしょうか。持続可能なまちづくりとは子供たちから高齢者まで住み続けられるまちです。商店、様々な事業者が商売を続け、子供たちにも手渡していけるまちではないでしょうか。コロナ禍で御苦労されている市民に寄り添い、生活と営業が継続できるまちこそ行政の役割ではないでしょうか。市民の大多数が新駅をつくることは望んでいません。深沢のまちづくりについては、新駅は設置せず、スポーツ、福祉施設など、市民が望むコンパクトなまちづくりを進めることが必要です。深沢のまちづくりを考える上で、ウエルネスはどこへ行ってしまったのか。計画策定におけるウエルネスは保健医療福祉センター構想や看護大学構想が計画に位置づけられていました。保健医療福祉センターとまでは言いませんが、健康づくりの中核として少なくとも保健センターはつくるべきではないでしょうか。県内で保健センターがないのは伊勢原市、三浦市と鎌倉市だけです。二つの市は、市民病院を持っていますが、鎌倉市にはそれもありません。保健センター施設設置を市の計画に位置づけるよう求めます。
 代表質問、予算等審査特別委員会等で様々な意見、要望を申し上げてまいりました。少子化も進み、さらにコロナ禍で税収も落ち込み、市民の生活様式や考え方も変わっています。昔型大型事業を進めるのか、市民に寄り添い、福祉、暮らし優先の市民が住み続けられる安心の市政をつくっていくのかが問われます。憲法を暮らしに生かし、誰一人取り残さない市政をつくるため、力を尽くすことを申し上げ、討論を終わります。
○8番(池田 実議員)  議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算外諸議案に対し、鎌倉みらいを代表し賛成討論をいたします。
 令和3年度の予算編成は、通常であれば第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画実施計画の2年目の予算編成になるわけですが、計画1年目の令和2年度においては、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックにより予定した事業が行えず、コロナ対策中心の1年となりました。想定外の災害の発生により、想定外の予算支出となったわけですが、今後の税収の落ち込みをしっかり想定した予算編成と行政運営へシフトしていかなければならない軌道修正の年が令和3年度に当たると考えます。
 まずはウィズコロナをしっかり乗り越え、アフターコロナの時代へ移っていく未来をしっかり視野に入れながら、何よりも市民生活に大きな影響を与えないよう、未来を担う子供たちのためにも手綱を締め直して取り組んでいかなければならない年と考えます。
 今回の代表質問では、実施計画に掲げた重点事項と、令和3年度に新規事業として掲げた内容を中心に質問させていただき、予算特別委員会ではさらにその詳細について確認させていただきました。令和3年度の予算編成は、全体的な印象としては財政面ではかなり厳しい査定を目指してきたということがうかがえ、また随所にデジタル化やICTやIoT化などの進展がうかがえる編成であると思います。また、令和3年度からこれまで総合防災課で扱っていた崖地対策事業がみどり公園課で窓口を一本化することになったことや、内容は違いますが、昨年開設されたくらしと福祉の相談窓口の取組など、地域共生社会の実現に向けた国の目指す縦割りから丸ごとへ、が具現化されてきていることに対しては、市民の利便性向上に寄与する取組であることに対して高く評価しているところです。
 それでは、令和3年度予算に対する代表質問及び予算委員会における予算審議から主要な論点について意見を述べます。
 まず、行財政改革の推進についてですが、行財政改革推進事業は、無駄をなくし、効率性を追求し、持続可能な都市経営に向けて、永遠に進めていかなければならないテーマですが、まずは現場の声をよく聞き、市民サービスの低下につながらないようにしっかりと目的を見極め、RPAやICTを活用した取組をさらに進めるべきと考えます。
 また、公共施設再編事業は大きな視点での行財政改革であり、着実に進めていかなければならない事業と考えます。令和3年度については、計画の改定を進めるとのことですが、より分かりやすく、より多くの市民の目に触れるようにすべきであり、市民一人一人が自分ごととして捉えることができるよう進めるべきと考えます。
 次に、崖崩れ等の予防対策の充実と周知徹底についてですが、冒頭でも述べましたように、これまで総合防災課で扱っていた崖地対策が一部助成額の引上げを図り、機構改革によって令和3年度からみどり公園課で窓口を一本化して行われることになり、また、新たに森林譲与税を活用した民有緑地維持管理助成事業の創設が予定されるなど、緑地管理における市民の安全・安心が促進されたことを高く評価しているところです。また、今後よりよい制度としてさらなる支援体制の充実を図るとともに、早期の対策を推進するため制度の市民周知を徹底していただくようお願いいたします。
 次に、公園の維持管理についてですが、公園は子供の世代、子育て世代の親や子供たちにとって大切な居場所であり、明るく管理の行き届いた公園が望まれています。昨今、公園の老朽化によってグラウンドの土入れが行き届かなかったため、飛び出している石でけがをするケースも見かけられています。公園の適切な管理と整備が必要と考えます。また、公園の利用頻度や使い勝手などを検証し、将来的には公園の統廃合を考えた計画も必要ではないかと考えます。
 次に、高齢者の活動支援についてですが、コロナ禍における長期間の外出自粛によってフレイルに陥る可能性が高まるため、高齢者の外出の機会を増やす取組が重要であると考えます。フレイル予防につながるような取組をさらに推進すべきと考えます。
 次に、スポーツを含めた健康維持増進事業の推進についてですが、コロナ禍における健康診査については感染防止を徹底し、受けやすい環境づくりに努めてきたとのことですが、結果的に高齢者の受診率が例年より低い状況にあるとのことでした。コロナ禍においても受診控えのないような取組をさらに推進すべきと考えます。また、課は違いますが、各種スポーツ行事事業において、令和3年度に小学生低学年を対象としてオンライン双方向運動プログラム事業委託料が計上されていますが、このようなコロナ禍においては有効な取組であり、幅広い年代で健康増進事業として取り入れることも検討すべきと考えます。
 次に、全体意見としても述べられていますが、ICT教育についてです。
 GIGAスクール構想は、時代に合った教育と考えますが、誰一人取り残すことのないように進めるべきであり、AIドリル等のソフトウエア環境はしっかりと整えるべきと考えます。また、小学生からタブレットを使い、ICTを活用する時代は始まったばかりであり、生徒が成長する中で将来的に目などの身体への影響や、メンタル面での影響などが生じることのないよう、十分配慮し、先を見た対策を取っていくべきと考えます。
 次に、消防団員の教育を含めた安全対策についてですが、全国的に地域の防災を支える消防団員が減少傾向にあります。県内では6年ぶりに減少に転じています。県では、新型コロナウイルスの蔓延により消防団の活動をPRしたり団員を募集したりするイベントが開催できなくなり、団員の新規獲得が難しくなったと分析しています。頻発する大規模災害に対処するためにも、多様な人材確保に向けた対策としっかりとした環境整備が必要と考えます。また、東日本大震災では253人の消防団員が犠牲になっています。今後起こり得る大災害に備えた団員の安全対策や教育が重要と考えます。いざというときの行動マニュアルなどを示して、団員の安全対策には万全を期していただきたいと考えます。
 次に、浸水対策についてですが、近年の集中豪雨から市民の命を守るためには、防災によるソフト施策が重要と考えますが、過去の災害情報を基に平成20年8月に策定した鎌倉市下水道総合浸水対策基本計画に基づく四つの重点対策地区については、被災の可能性の高い区域のため、早期のハード対策が望まれています。しかし、現在重点地区の第1番目である大塚川から新川へ分水事業を進めているところであり、完成には10年近くかかるとのことでした。平成20年8月に策定した計画は既に10年以上が経過し、気象環境も大きく変化する中、令和3年度には、現実に即した計画に見直すとのことですが、市民の財産を守るためにも着実な推進を図っていただきたいと考えます。
 最後に、深沢地域整備事業の推進についてですが、深沢地域整備事業は、市民との合意形成がまずは重要であり、十分な説明と理解を求めなければならないと考えます。そして、周辺地域との融合が大切であり、この事業によって新たに課題を生むことのないよう、しっかりと進めていただき、特に渋滞等周辺の交通環境への新たな課題が発生しないよう、十分配慮して推進すべきと考えます。そして、この深沢地域整備事業は、鎌倉・大船に続く第3の拠点として、魅力あるまちづくりを推進し、全市的な課題解決を図り、持続可能な都市経営を支える未来への投資として着実に進めていただきたいと考えます。
 以上、今回の予算等審査特別委員会において意見として述べさせていただいた9項目について、賛成討論とさせていただきました。特に、深沢地域整備事業については、理事者質疑までさせていただきましたが、この事業は十分な住民理解とともにしっかりとした未来予測の下に大局的な政治判断が求められる事業であると考えます。身を削る行財政改革だけでは将来の財政を支えることはできません。未来を担う子供たちのためにも、将来の鎌倉市の都市経営を支える重要な事業として、ぶれることなく推進していただきたいことを申し添え、討論を終わります。
○5番(安立奈穂議員)  神奈川ネットワーク運動・鎌倉を代表し、議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算に反対、その他予算関係諸議案に対し、賛成の立場から討論に参加いたします。
 令和3年度の予算は、市長の3期目最後の予算です。新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中、市民の暮らしと地域経済をどう守るのか、市税の減収にどう対応するのかという難しい課題に直面した予算編成です。新型コロナウイルス感染拡大防止事業を行う一方で、徹底した歳出の削減を図る、しかし、市政運営の歩みを止めない、未来への投資は行うとのことです。未来への投資というのは大変美しい言葉ですが、投資は将来的に回収しなければなりません。回収の見込み、道筋がきちんと説明されなければ、投資への賛同は得られません。そのあたりの説明は十分だったでしょうか。コロナ禍の厳しい情勢での予算編成であることは承知しているので、賛成したかったのはやまやまです。しかし今、やるべきことは何か、必要としているところに手厚い支援がされたのかという点では、明確な判断だとは思えない点が幾つかあります。
 それでは、一般会計予算案について反対の立場から、その理由に相当する事柄を順次述べてまいります。
 平和推進事業については、市民公募をやめて平和推進実行委員会を休止するという市の姿勢は理解できません。平和について考え、学び、語り継いでいくことは私たちが生きていく上で土台の部分です。40万円ほどの予算も減額されましたが、コロナ禍で事業を見直す中、幅広い世代の参加を図る新たな仕組みを考えたいなら、実行委員会と協議を進めながらでも可能なはずです。税収減に対応する歳出削減で、啓発、イベント、講座、育成に関する事業は中止するということが予算編成方針にあり、平和推進事業についてもこの方針を適用するとのことですが、それならなぜ地域共生社会推進全国サミットは開催するのですか。市長の実績のアピールになる事業には予算をつけ、そうでないものは切り詰めるというのは全く納得ができません。
 大河ドラマ推進協議会負担金については、コンテンツ料に1億8453万円、施設賃料に6000万円などと3億2000万円を充てることになること、それも素直に賛同はできません。令和4年度と合わせると約6億6500万円という膨大な費用となりますが、これだけの負担金をすんなり受け入れて進めていくのでしょうか。コロナ禍で停滞を余儀なくされた地域経済が、大河ドラマを契機に多くの人が来訪して活気を取り戻すことを期待されることはよく分かりますが、緊急事態宣言解除後は一気に鎌倉に観光客が押し寄せるでしょうし、新型コロナウイルスの収束後はオーバーツーリズムの問題が心配です。また、これまで脚光を浴びてこなかった歴史の一面や人物が知られるようになることに意味があるというのであれば、大規模な既存の施設に賃料を支払うのでなく、国宝館や歴史文化交流館に特設展示のスペースを活用し、ガイドブックの作成、まちの見せ方などに様々な工夫を凝らせば幾らでも大河ドラマの魅力は伝えることはできないのでしょうか。
 続いて、教育関係では、GIGAスクールによる学校のICT環境の整備に年間約4億円が費やされます。AIドリルの導入によって個別最適化された学びができ、教職員の負担も軽減される優れたツールであるとのことです。高速インターネットが全教室に配備され、1人1台のiPadを使った学習は、教室だけにとどまらず校外や地域学習でも活用できるとされています。とはいえ、せっかく校外に出たのに、その場の観察や現場の方からの話の聴取よりもiPadの画面に気を取られていたのでは本末転倒です。iPadは慣れるまでに一定の時間を要しますが、慣れたところで一人一人が孤立した学習にならないような配慮も必要です。大型ディスプレーの活用で共有できたとしても、苦手な子やついていけない子もいると思います。未来型の授業に移行しても、児童・生徒一人一人と向き合うことをおろそかにならないようお願いいたします。
 また、成長期の子供は健康への影響も受けやすいので、十分な注意が必要です。Wi−Fi環境による電磁波や端末を使用することによって引き起こされる頭痛、目の疲れや視力の低下、体全体の疲労感、心への影響など、そういった症状が起こることも予測しなければなりません。担任の先生が日常的に配慮し、疲れが蓄積しないように工夫することはもちろん必要ですが、長期的な影響を図る健康調査はやはり必要です。かつてない環境に子供たちを置いてしまう学校の責任としてお願いいたします。
 次に、主に学校になじめない児童・生徒に対して興味や関心等に応じた課題探求プログラムを提供する鎌倉版ROCKETについてです。
 委託料が上がっていますが、新しい取組ばかりを進めるのではなく、現状の課題をきちんと洗い出し、これまでの不登校児等の支援もきちんと行った上で進めることを求めます。本市の不登校児は増加傾向にあり、大半の子供たちは家庭で過ごしているのが現状です。心を閉ざした子供たちが外に出て、新しいことに興味を持ち挑戦するのは容易なことではありません。まずはそうした子供たちが心と体の健康を取り戻すための支援を行うことが先ではないでしょうか。また、専門性が求められる事業をどのようなところに委託するかは分かりませんが、全てお任せにならないようにしてください。一部の子供だけではなく、全ての不登校児、学校では自分らしくいられず、居心地の悪さを感じる子供たちが対象となり、将来に夢や希望を持てる手助けとなるようにしていただきたいです。また、ROCKETは異才発掘という意味合いで使われてきていることから、市長マニフェストの実現にならなくても、親しみやすい名称とすることも求めます。
 子供たちの学校以外の居場所についても申し上げます。
 放課後児童クラブにおいては、民間の2施設が補助金の対象になっていますが、令和4年度以降は今後の補助金の在り方について協議される予定です。放課後かまくらっ子が全学校区に設置されたことにより、待機児童問題は解消されるものの、放課後児童クラブがこれまで地域の待機児童の受入先として大事な役割を果たしてきたことは見落としてはならない事実です。かまくらっ子になじめない子や多様な子供たちの育ちを支えるには、大人たちが多様な価値観を認めることも求められます。子育て家庭の核家族化が進む中、様々な居場所が選択できることが求められる時代です。今後の補助の在り方や対象施設について丁寧に協議を進め、全ての子供たちが安全で安心して放課後の時間を過ごせるよう努めることを求めます。
 ごみ処理施策については、先行きが全く見えない状況が続いています。生ごみ資源化施設の検討については、地元住民の反対の意思を真摯に受け止めるべきです。施設整備をしなくても2市1町の広域処理計画を維持できるという考え方も全面的に民間処理に委ねることになります。今年は、東日本大震災から10年目と節目の年になりましたが、大災害は生きている間に必ず起こるものだと想定し、危機感を持ったごみ処理施策を進めることが求められています。民間事業者頼りでは市民は全く安心できません。
 また、令和3年度の一般廃棄物処理施設建設基金新規積立金は、9700万円です。令和2年度と比較して約6800万円の減額ではありますが、積立金がどう活用されるのか定かではない中、この積立金こそ検討し直すべきではなかったのでしょうか。
 まちづくりについては、スマートシティ推進事業に約1700万円がついていますが、スマートシティの取組を加速させるとして、目下国のスーパーシティ型国家戦略特区の指定に名のりを上げる準備が進められています。国は6月に五つほどの自治体をスーパーシティに選定するとのことですが、この中に選ばれれば、本市のまちづくりは大きく変わります。スーパーシティの特徴は規制緩和とICT、AIなどのテクノロジーの活用、そして個人情報を含むデータの蓄積とデータ連携です。企業に対し自由な企業活動のフィールドを提供するものです。スーパーシティに選定されれば、市長は御自分の実績としてアピールされるのでしょうか。もしそうだとしたら、置き去りにされるのは市民です。市長が理想とする市政運営、アピールポイントのある市政運営を進めるのではなく、市民に目を向け、誰もが安心して住み続けられる持続可能な市政運営に取り組むことを求め、討論を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  新型コロナウイルス感染拡大防止対策として換気を行うため、暫時休憩いたします。
                    (15時02分  休憩)
                    (15時15分  再開)
○議長(久坂くにえ議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
 討論を続行いたします。
○13番(納所輝次議員)  議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算外15議案に対し、公明党鎌倉市議会議員団を代表し、賛成の立場から討論に参加いたします。
 令和3年度予算は一般会計613億1420万円、特別会計526億8120万1000円で、トータル1139億9540万1000円であり、一般会計における令和2年度当初予算対比では、4.5%マイナスとなり、金額にして28億9450万円の減額となっています。本市歳入の54.1%を占める市税収入は、前年度よりマイナス26億4433万8000円と減少しており、このような大幅な歳入減少にあって、消費税引上げに伴う消費税増収相当分が社会保障費に充当され、生活困窮者自立支援事業等、社会福祉費に6億8779万9000円、介護保険事業、介護給付費繰出金等、社会保険に12億8360万8000円、がん検診・予防接種事業等、保健衛生に1億6312万円、トータル21億3452万7000円が充当され、歳入減少をカバーすることができたことは特記すべき事項であると考えます。
 歳入の確保について申し上げます。
 本市における生産年齢人口の減少は、市税収入の縮小化につながり、その一方、超高齢社会は扶助費の増加が顕著となり、今後の歳入の確保策については、持続可能な自治体経営を行う上での最重要課題と言えます。福岡県太宰府市や東京都など、法定外税の事例が参考になりますが、税収の拡大策とともに、税外収入を増やす取組が重要であり、本市においてはネーミングライツやクラウドファンディングが行われており、各部各課における有料広告等の工夫もありますが、自治体が稼ぐ時代と言われる中で、より積極的な歳入の確保策としての創意工夫を望むものです。
 また、財産管理については、公有資産の適正な管理を行い、資産価値の減少を防ぎ、本市における安定した財政運営を図るため、公共・公有財産におけるより一層の戦略的活用を要望します。
 本市が目指す共生社会実現のための包括的支援体制推進事業について申し上げます。
 令和2年度に「くらしと福祉の総合相談窓口」が本庁舎1階に開設され、市民の課題解決に一歩寄り添う形が実現したところですが、さらに市民の複合的な困難課題を丸ごと受け止め、解決していくために、関係諸機関と連携し、包括的な支援をしていこうという共生社会実現の目玉施策となっています。しかし、その相談に当たる担当者には専門的なスキルが要求されることから、社会福祉士の資格を持ち、相談業務の経験者を委託事業に求めるというのです。本事業の推進に当たっては、関係部署との連携が必須であり、長年相談経験も豊かな本市の職員こそが資格取得に努め、包括的支援体制を推進するべきと考えます。そこに様々なスキルを持つ専門職が配置されるべきであり、推進軸はあくまで本市職員が行うべきであると考えます。
 深沢地域整備事業について申し上げます。
 令和3年度には、ようやく都市計画決定を行うとしていることから、土地区画整理事業に関する予算が組まれ、事業計画認可に向けた動きが始まります。また、将来のまちづくりの指針となる深沢地区まちづくりガイドラインの策定に向けた検討を行うとしており、(仮称)村岡新駅との一体施行によるまちづくりが本格的に推進される年度としています。様々な課題を踏まえつつ、着実に合意形成を図り、深沢だけでなく、鎌倉市民のための第3の拠点づくりであると多くの市民が期待を寄せる事業とするように、まちづくり計画部を中心に市の総力を挙げて取組を望むものです。
 また、昭和61年に藤沢市議会において、村岡地域のまちづくりに新駅を求めた請願は、藤沢市議会の総員の賛成をもって採択されたものであり、35年の時を経て実現の可能性が見えたところです。新駅設置により、神奈川県、鎌倉市、藤沢市、湘南アイパーク、湘南鎌倉総合病院の5者連携によるヘルスイノベーションの最先端拠点形成が地域住民の健康増進に寄与するだけでなく、世界の人々の健康づくりに貢献するキーステーションとなるよう期待するところです。
 次に、SDGs×PBL事業について申し上げます。
 SDGsは、2030年を目途として、地球的規模で抱えている諸課題を自分ごととして捉え、取り組めるか否かが重要なポイントであり、PBL、問題解決型学習は未来の担い手である子供たちが学校以外の様々な人や団体とつながり、自ら課題解決の学習をしていく未来志向型の教育と言えます。SDGsとPBLの組合せはベストマッチングであり、現代に生き、将来世代を担う子供たちがどんな成長を見せるのか期待が膨らむ事業です。子供の健康面等、留意すべき点はしっかり踏まえた上で、どうしたらこの事業を成功することができるのか、教育委員会の取組に期待するものです。
 続いて、環境基本計画等推進事業について申し上げます。
 本市は、環境共生都市の創造に向けた具体的な目標達成のために、市民、事業者、滞在者、行政が環境に対する責任と役割を理解し、環境保全活動や再生可能エネルギーの導入、効率的な利用に自ら取り組み、その活動を広げ、社会全体に定着させ、将来にわたって循環型の持続可能な社会を実現するとしています。鎌倉市は、SDGs未来都市であり、かまくらプラごみゼロ宣言や気候非常事態宣言も発出しています。その責任を果たしつつ、具体的な施策をあらゆるステークホルダーとつながり、全国に発信すべきです。地球の限界、臨界点に達していると言われる現代に生きる私たちの生活の中で、一人一人が自分ごととして捉え、地球に優しい生活様式が鎌倉市民に定着するよう、事業の推進を要望するものです。
 最後に、観光振興支援事業について申し上げます。
 観光振興支援事業には予算ベースで令和2年度の140倍もの予算がつき、圧倒的な税金投入となる本事業の目的は、コロナ禍にあって疲弊した市内事業者を、観光消費の増大により活性化することを第一義としています。また、埋もれていた鎌倉北条氏の歴史にスポットを当て、鎌倉歴史文化交流館、鎌倉国宝館と連動し、学術的な考察も深めるとのことでした。しかし、その事業費3億2273万円の約66%はNHKコンテンツ料と賃料であり、とても事業費として得心できるものではなく、理事者からはコンテンツ料、賃料については抑えるよう交渉するとの力強い答弁が得られたのです。この際、自治体職員の交渉力アップについてもコンプライアンス研修同様、重要視すべきとしました。各地における大河ドラマ館設置による経済波及効果は、100億円から300億円と大きく、鎌倉市の経済活性化のカンフル剤としての期待が十分持てるところであると考えます。交通渋滞等の課題解決の取組、歴史考証など、後の本市における観光振興のレガシーとなるような本事業への取組を要望します。
 現在放映中の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一は2024年度から発行される1万円札の顔になることでも注目が集まっています。日本資本主義の父と呼ばれ、500もの企業の設立・育成を行っており、その有名な著書である「論語と算盤」を踏まえ、ポストコロナ時代に求められる経営とは何かを探ってみると、渋沢本人は、資本主義という言葉は使わず、一滴一滴が大河になるという合本主義に基づいた経営を進めています。合本主義とは、最適な資金や人材を集め、その一滴一滴が共助によって互いを補う、そして今日よりもよい明日を共創することであり、まさに個々の力とチームワークを重視した考え方であり、コロナ禍の相互の協力が欠かせない時代にあって重要な視点と考えます。
 また、渋沢氏は封建的であった日本にダイバーシティーを取り入れ、企業経営に生かしました。多様性を生かすダイバーシティーは、社員を刺激し、イノベーションが起き、そのイノベーションがやがて新しい日本を創造していきました。ダイバーシティーがあるところは活性化できる力を秘めていると考えられ、本市におけるダイバーシティーによるイノベーションを期待するところです。
 また、本市においては、企画総合計画事業において、ウェルビーイングリサーチ参与報酬費が計上されており、これは慶應義塾大学教授、前野隆司先生を講師として、本市における身体的、精神的、社会的幸福度を高めていく取組であります。世界幸福度ランキングでは62位と低迷している日本ですが、この事業により鎌倉市民の幸福度を把握し、幸福度が上昇するような施策展開につながるよう要望します。
 最後に、新型コロナウイルス対策としてのワクチン接種事業の円滑な運営と、市民合意と共感の市政運営を要望して、討論を終わります。
○10番(志田一宏議員)  ただいま議題となりました議案第118号外諸議案に対して、自民党鎌倉市議団を代表して、賛成の立場で討論に参加いたします。
 令和3年度予算は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた予算編成でした。新型コロナウイルスの影響は、私たちの日常生活を大きく変え、新しい生活様式と言われた生活が定着いたしました。最近では、新築やリフォームで、玄関に手洗い場がある家が流行しております。鎌倉市の財政状況は、令和元年度決算において、経常収支比率は101.2%となりました。令和2年度決算見込みでは、100%を切る可能性はあります。しかし、今後公共施設の老朽化に伴う維持管理、建て替えのための経費が必要となり、さらに台風などの災害対応や新型コロナウイルス感染症対策を行う経費が必要となる可能性もあるため、令和2年度中にできなかったものを含め、さらなる財源確保に向けて事業の見直しを行う必要があります。このように、これまで経験したことのない危機的な財政状況の中で、令和3年度においては、事業について、優先度、重要度についてさらに精査し、優先するべきではないと判断した事業については、廃止、見直し、縮小、統廃合等を行うことによって、優先すべき事業の財源を捻出してきたとのことであり、各部職員の努力と予算案について一定の評価をするところであります。
 歳出について1点申し上げます。
 健康福祉部所管の民生費、約50億円のうち、生活保護費の支給で約20億円以上を支出しています。一刻も早い対応を求めます。
 歳入について1点申し上げます。
 第3次鎌倉市総合計画第4期基本計画のとおり、令和7年度までに約47億円の財源を捻出できるよう、計画を着実に実施できる環境を整えることと、さらなる財源確保を求めます。
 今、鎌倉市はピンチをチャンスに変える絶好の機会です。4月12日の週からは、高齢者施設等入所者に新型コロナウイルスワクチンの優先接種が始まります。令和3年度も命と健康を守り、暮らしと雇用を守り、政治の責任を果たし、未来を担う子供たちのための学校教育の実施、Society5.0時代に向けたデジタル改革、農水産業振興、商店街振興、最後に引き続きの職員の働き方改革の実行を求め、賛成討論といたします。
○15番(中村聡一郎議員)  鎌倉のヴィジョンを考える会を代表し、令和3年度鎌倉市一般会計予算外諸議案に対し、賛成の立場で討論に参加します。
 この1年間は、新型コロナショックによる2度の緊急事態宣言発出や、近年経験したことのない事態にどう向き合うべきかが問われてきました。パンデミックとそれによってもたらされる大きな社会変動が起こった今日において、国の対応に伴い、自治体にも独自の対策が求められ、市民の政治に対する期待にどう応えていくかが重要です。また、感染症の終息が見えない中では、刻々と変化する情勢に柔軟かつスピーディーに対応することが必要で、今までの行政の考え方も改めなければならないと感じます。それに加えて、鎌倉の未来像を展望し、将来の世代に責任のある改革を進めていく観点を踏まえて、予算審議に臨ませていただきました。
 まず、現状の課題としては、日常生活と経済活動の両立が課題となっています。予定されている市民へのワクチン接種を丁寧な説明の下、円滑に行えるよう要望いたします。あわせて、コロナ禍で苦境に立たされている各業種の振興が急務となっています。経営状況を把握し、必要な支援の方策を実施するよう求めます。
 また、コロナ禍で様々な学校行事が中止になるなど、子供たちを取り巻く環境も変化を余儀なくされています。子供たちに寄り添った教育の充実を求めるとともに、それぞれに合った学び方、課題解決型の学習の充実を求めます。
 次に、市民の抱える課題は多様化・複雑化しており、共生社会実現を推進するためにも、福祉分野の専門性強化と庁内連携をして相談窓口の強化をすることを要望いたします。
 また、近年の風水害による土砂災害などが顕著になり、民有緑地の維持管理に対する費用の援助が拡大されたところは評価するものですが、その積極的周知を要望いたします。
 そして、現在、感染症対策として、非接触型のツールが様々な分野で活用されているところです。市民や市民活動の支援として、デジタルディバイド解消に向けたさらなる取組を検討するよう要望いたします。
 次に、将来にわたる課題について3点申し上げます。
 まず、環境保全の観点から、カーボン・マネジメントの強化、海洋プラスチックごみの問題、食品ロス削減、再生可能エネルギーの導入など、鎌倉市が取り組むべき課題は数多くあります。それぞれの計画の見直しやエシカル消費などの具体的行動を分かりやすく市民や事業者に周知することを求めます。
 2点目は、安定的なごみ処理政策についてですが、施設整備については、地元住民に対して十分に説明することを求めます。また、広域で取り組むことや新技術の導入などについても、安定的なごみ処理政策として市民の方々に分かりやすく示すよう要望いたします。
 3点目は、深沢地域整備事業及び大船駅東口再開発について申し上げます。
 深沢地域については、新駅設置を契機に、村岡地区との一体施行によるまちづくりを推進し、鎌倉市全域の持続可能な都市経営を支えるような答申になるよう求めます。そのためにも全体の事業イメージ、全体の予算などが市民の方々に理解しやすいような情報発信を求めます。また、笠間口の開発が完了しつつある一方で、大船駅東口への回遊性、一体性を図ることを求めます。
 最後に、これからの行政は、新しい生活様式における尺度で多くの事業を見直す必要があることを認識し、覚悟と勇気を持って取り組むことを求め、討論を終わります。
○23番(高橋浩司議員)  鎌倉夢プロジェクトの会、高橋浩司でございます。会派を代表して、ただいま議題となりました議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算外15議案に対し、全て賛成の立場から討論に参加いたします。
 令和2年度はコロナ禍に翻弄された年度でありました。目に見えない感染の恐怖はいまだに続いております。そしてその影響は、医療機関はもとより、市役所、教育現場、経済界と、ありとあらゆる方面に多大な悪影響を及ぼしました。本市においても密を避けるために朝6時から夜9時半までのシフト制を導入したり、テレワークを推進したりと、慌ただしく環境を整えてきました。また、「縁むすびカード」の発行により、市内商店に対する支援策を実施し、大きな成果を残したりと、国や県の対策にとどまらず、独自に打てる手を打ってきたことは評価に値すると考えています。令和3年度から始まるコロナ対策の切り札、ワクチン接種に対しても、医師会と協議を重ね、混乱せずに速やかに接種が進むよう独自の対策も考えていることは大いに評価したいと思います。
 今議会では、令和3年度の運営方針や予算編成の説明を伺い、代表質問や予算特別委員会を通して、様々な意見を申し上げてまいりました。ここでは改めて詳細を申し上げることはいたしませんが、市政運営においてぜひとも参考にしていただければと思います。今回は一つの観点に集中して意見を申し上げておきたいと思います。
 内容は、アフターコロナやウィズコロナと言われる今後の取組についてであります。コロナの感染を抑えるためには、人と人の接触をできるだけなくしていくことが肝心です。市民の方に対しても職員の方に対してもコロナから命を守るためには、市役所に行かなくてもよい市役所をつくっていくことを目指すべきです。オンラインで画面を通して相談したり、オンラインで各種申請の説明を聞きながらそのまま申請を受け付けることができるような環境をつくるべきであります。そうした環境が整えば、職員の方は在宅勤務やテレワークでも市民の方の相談や受付対応が可能となるのであります。ぜひ御検討をお願いしたいと思います。
 また、令和2年度には、「縁むすびカード」により市内店舗に対する経済支援を行いましたが、このことは同時に電子決済の実験的取組ともなりました。電子決済は人と人の接触を減らす取組なので、コロナ対策としても有効であります。店舗の方々も意外に簡単に決済ができることを御理解いただけたと思います。今後はSDGsつながりポイントとして実施しているまちのコインに換金性を付与し、市税の支払いに活用できるなど工夫をしていけば、さらに電子決済ができる環境が整ってくると考えます。さらなる取組の進化を求めるものであります。コロナの影響は、マイナンバーカードの登録者を急増させました。定額給付金の受付が早かったのも大きな原因でありますが、この3月から健康保険証としても活用できるようになり、その活用範囲はどんどん広がっていく予定であります。また、全ての病院のカルテが電子カルテになれば、市内各医院で検査や投薬の状況確認ができるようになり、各個人が支払う医療費を減らすことが可能になります。こういうこととマイナンバーカードをひもづけていけば、効果は期待以上になると考えるのであります。
 さて、令和3年度は、鎌倉市は選挙イヤーで4月の市議会議員選挙、10月の市長選挙、日程は決まっておりませんが、必ず行われる衆議院選挙と三つの選挙が予定されています。令和2年11月に実施されたアメリカ大統領選挙では、コロナ対策として郵便投票も採用されました。マイナンバーやマイナンバーカードを利用すれば、電子投票も可能であります。令和3年度には間に合いませんが、投票所に行かなくても投票できる仕組みはコロナ対策として大切だと思います。
 ついでに申し上げれば、令和3年度から選挙公報の提出が電子情報でも可能となりました。選挙公報紙以外に市のホームページにも掲載されることから、電子情報で提出されたものは直接おのおののホームページなどへ飛べるようにできれば、有権者の方々が候補者を知るために有効と考えます。他市の取組も研究していただき、様々なデジタル化を推進してくださいますよう、お願いしておきたいと思います。
 次に、別な視点でありますが、無医村のようなところに行きますと、タブレットを活用し、リモートでお医者さんに診ていただく事例はどんどん増えてきています。そういうことを考えますと、タブレットやスマートフォン、パソコンいずれかの環境を市民の方がお持ちであれば、市役所と市民の方が直接双方向でつながることが可能となります。ネット環境がない方にはタブレットを配布してでも環境を整えていくことは大切になってくると考えます。現在、小・中学校で実施しているGIGAスクールで全ての児童・生徒に貸与しているタブレットを支給に切り替えながら、徐々に環境を整備していくことも一考に値すると思います。まずは1世帯に1台を目指すべきです。市役所に行かなくてよい市役所が実現すれば、新庁舎はコンパクトな建設で十分です。予定していた事業費が圧縮できれば、その予算をネット環境を整える事業費に振り当てることも考えられるのではないでしょうか。
 しかし、最新技術やネットが苦手だという方もたくさんおられます。庁内環境が様々に電子化され、人的配置を減らすことが可能になった後、その人員をネットが苦手な方々のフォローに当たる担当として配置すべきであります。激動の変革期には、アナログフォローが最も重要です。市役所に行かなくてもよい市役所をつくっていくためにもぜひ考えていただきたいポイントとしてお伝えしておきます。
 最後に、政府も令和3年度には、デジタル庁を立ち上げ、行政のデジタル化には本気で取り組んでいくと思います。国の出方を待つことなく、まず何ができるか洗い出しから始め、これまでのやり方を一度リセットして行政の最適化を目指し、取り組んでいただきますようお願いして討論を終わります。
○4番(長嶋竜弘議員)  それでは、ただいま議題となりました議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算について反対の立場で討論に参加いたします。
 まず最初に、昨年の秋、ある講演会で知り合った、将来政治家を目指しているという大学生から気候変動について、滋賀県・三日月知事に伝えたいことという文書を頂きました。ここに私が言いたい、今、必要な考え方が集約されていますので、読み上げさせていただきます。滋賀県・三日月知事への言葉でありますが、松尾市長はじめ皆様への言葉と捉えてお聞きいただけたらと思います。それでは読み上げます。
 地域の人たちとともに滋賀県知事の三日月さんと気候変動についての対談をしました。そのときに、僕が三日月知事に伝えたことをここにも残しておこうと思います。若者の意見として、僕も知事に伝えたいことがあるので、ぜひ聞いてください。
 気候変動問題に取り組むということは、新たな豊かさへの挑戦なのです。僕たちの周りには、今、とてつもない量の物があります。一生かけても使い切れない量の物が世の中にはあふれています。これを可能にしたのは、今、僕たちが採用している経済のシステムや資本主義の考えかもしれません。今の経済システムや資本主義の主役は何かを考えたとき、僕にはその主役がお金になっているように見えてなりません。もっとお金を手に入れるために僕たち人間は地球の資源を食い尽くそうとしています。壊したら二度と直らないかもしれないものを壊そうとしています。この世界で大切なものはお金以外の全て、すなわち地球の資源や命、そして人や動物のぬくもり、つながりであるにもかかわらず、お金のために地球の資源から生物、そして人々のつながりまでを引き裂き、壊そうとしています。僕が今、お金の話や経済、そして資本主義の話を挙げたのは、気候変動の根本の原因が、車が幾らCO2を排出したとか、どれほどのごみを燃やしてCO2を出したかというようなものではなく、今の経済システムや資本主義、もっと言うと、その経済システムや資本主義をつくり上げ、それを変えられずによしとしている僕たちの考えや思想そのものが今の気候変動の根本原因だと感じたからです。僕たちはそうした事態を引き起こす資本主義に代わる新たな思想を、政治を通して探さなければならないのかもしれません。なぜなら、資本主義も一つの思想であり、そして思想を超えるのは常に思想しかないからです。だからこそ政治が大事なのです。政治とは、話合いであり、また力なのです。今、世界を覆っているお金の力や終わりのない資本主義経済の悪循環に立ち向かえる力が、僕たちがつくる政治にはあると僕は信じています。市民と対話を重ね、現場では何が起きているのか、そして私たちが望むような社会を、政治を通してどう実現できるかを考える、そうして初めて気候変動に大きく効果的に対処できるのだと僕は思っています。そんな政治を僕はこの滋賀県で三日月知事とつくり上げたいのです。
 滋賀は地味で何もない、よくそんなふうに言われることがあります。滋賀は地味で何もない、僕はそうは思いません。すばらしい自然環境に恵まれ、おいしいお米やお茶、そして野菜などをつくることができる、こんな滋賀にこそこれからの新しい生き方を考え、これからの日本をリードするポテンシャルがあるのです。
 三日月知事は今、本気でしょうか。もし三日月知事が本気なのであれば、知事とともに歩んでいく人は多くいると思います。そして、知事が本気ならば、僕は知事とともに歩むうちの一人になりたいです。知事、滋賀から日本を変えていきましょう。その力が知事にはあると僕は信じています。滋賀は政治と市民の距離がかなり近いと感じています。これは本当にチャンスです。自分たちの意見を伝え、政治を通して大きく社会を変えていく大きなチャンスです。滋賀県在住の方、滋賀近隣にお住まいの方、一緒に政治にアプローチできるチャンスがあったらぜひ一緒にやりましょう。
 以上、御本人に了解を頂き、読み上げさせていただきました。いかがでしょうか。未来の政治を背負った若者の思いは重要です。気候非常事態宣言をした松尾市長は、今、本気でしょうか。残念ながら本気であるようには、私には見受けられません。このまま進んだらいずれ誰もついてこなくなるでしょう。でも、もう後戻りできる勇気もお持ちではないのではないでしょうか。
 松尾市長12年、市民主導型の市政が行われるはずであったが、途中から利権主導の市政に変化してしまった。利益誘導のために税金をじゃぶじゃぶ使い、インフラ整備、市民サービス向上のためにお金は使われてこなかった、そして鎌倉市役所の行政モデルは、やるやる詐欺を構築してきた。あらゆる計画を立てて、やるやると言っておきながら、長年実行できない事業は山のよう。これは公務員の仕事をつくり出して、自分たちの雇用と給与を確保して、楽に仕事をするためのやり方である。松尾市政の12年間はほとんどこれをやったという実績が残せていない。そしてあらゆる事業が頓挫、無駄な税金が湯水のごとく使われてきた。さらに不祥事も多発して、鎌倉市役所は機能不全の組織に陥ってしまった。松尾市長の市政の12年、未来に向けて大変大きなツケを残した。取り返すのは容易なことではない。現状の市政の状況では、あれをやれ、これをやれ、そう言われても右から左にそう簡単に進まない状況である。できる可能性があまりない大きな話をして、やっているかのごとくごまかさないで、目の前の生活のための小さな話のできることを一つ一つ進めていく。気候非常事態、コロナ禍の中、それが行政としてやるべきことだと考える。経済とは、人間が生きていく中でのあらゆる行為の価値の生産と交換であると言えるが、資本主義の下、お金の価値、イコール経済という考え方だけが重要視されている。私たちは自然を破壊することで多くの利益を得る。一方では、気候変動による激甚化した台風による水害や新型コロナウイルスのような感染症など、多くの不利益も生じる。私たちが目先の利益だけを追い求めていたら、この地球上で持続的な暮らしを営むことはもはや困難であることを認識しなければならない。我々人類、特に先進国は産業革命以降、効率化を図るために都市に住まいと仕事を集約してきた。しかし、気候非常事態やコロナ禍により、そのやり方が崩壊した。これからは、ある程度の疎開化が進む。これは世界的な流れとなり、AI、ICTの進化と併せて、産業革命が再び起こる転換期に差しかかっている。情報通信分野が拡大、第1次産業への回帰、再生可能エネルギーへの転換、大量生産・大量消費の終えんで物を大切にすることと質の高さへの転換、移動距離の短距離化、自由時間の増加などの方向に進むのは間違いない状況である。これらに対応するには、ちょっと前の日本の暮らしを思い出し、現代版アレンジをする。それによって新しい経済活動、新しい価値の創造を行うのが正しい方向性だと考える。まさに市長の座右の銘である温故知新であります。
 では、令和3年度の予算措置、そして、今後松尾市長が進めようとしている方向性はどうだろうか。本庁舎整備基金新規積立金2億円、大河ドラマ推進協議会負担金3億2273万1000円、ロードプライシング関連調査業務委託料1000万円、及び短期的観光渋滞対策関連調査業務委託料1000万円、スマートシティ構想策定等支援業務委託料1000万円などの予算措置は、コロナ禍の状況で必要だとは感じません。これらのほかにも、来年度の不要不急の予算措置はどうだろうか。必要な予算措置はされているであろうか。残念ながらとても賛成できる内容ではない。
 医療・介護従事者に対する支援、自殺・貧困・雇用対策、特殊詐欺対策、経済対策、災害対策、気候変動対策、インフラ老朽化対策など、緊急に行わなければならない問題は山積している。現在、本庁舎1階ロビーにある展示ボードに、令和2年の鎌倉市の自殺者は28人、未遂者数は300人との記載がされているが、こういった緊急にやらなければならないことへの対応が来年度の予算では見えてきません。この際、予算は否決して暫定予算で進め、気候非常事態やコロナ禍への対応については補正予算を組んで行えばよいし、緊急の場合は専決で行ってもよいと考える。
 OECDが行った賃金に関する調査によると、2019年、日本人の平均年収は3万8617ドルだったが、アメリカは6万5836ドル、ドイツは5万3638ドルと大きな差をつけられた。韓国も4万2285ドルと既に日本を抜いている。日本人の賃金は、アメリカの6割程度しかなく、韓国よりも低いというのが現実である。日本における大卒初任給は20万円程度、これは私が新卒のときの30年前とさほど変わっていないが、アメリカでは50万円を超えることも珍しくないそうである。では、なぜこのような状況に陥ってしまったのであろうか。失われた30年、政治家がバブル期から止まったままの政治を行ってきたからであると言える。村岡新駅設置、倍の面積の本庁舎新築移転、大型商業施設誘致、3,000人のマンション群の建設は、まさにバブル期のままの思考でしかない。いいかげん頭の中を切り替えないと、どういうことになるか皆様は想像できるであろうか。村岡新駅をつくって深沢の開発をやったら、土地はさぞ高い値段で売れるのであろう。しかし振り返ったら、外国資本の企業、外国人投資家に鎌倉のまちは占拠されていることであろう。日本の鎌倉というブランドは、極めて安いのである。小町通り近隣は、既にそういう動きが出ているやに聞いているが、北海道のニセコの現在の状況を見ればよく分かる話である。また、開業1年目を迎えた高輪ゲートウェイ駅は大変話題になりましたが、利用客は見込みの2割に低迷しているとのことであり、乗降客数は2月の1日平均が9,200人だそうですが、この数を村岡新駅に当てはめたらどうでしょうか。1万3000人ということになりますが、これが現実であります。この際、予算を否決して方向転換を行うべきである。
 最後に、組織についての在り方を半沢直樹のドラマの一節の言葉をお借りして述べておく。一つ、正しいことを正しいと言えること。一つ、組織の常識と世間の常識が一致していること。一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること。当たり前が今の組織はできていない。だから誰かが戦うんだ。原因は自分のためだけに仕事をしているから。仕事は客のためにするもの。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で醜くゆがんでいく。ポストコロナに向けて必要なことは利己主義から利他主義への転換である。利他主義は、利己主義より人を幸せにし、健康にとってよい効果を持つのである。利己主義による政治では、我が国は滅びていく運命であることを我々は強く認識しなければならない。
 以上で討論を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。なお、採決は1件ごとにこれを行います。
 まず、議案第125号鎌倉市市民活動推進基金条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第125号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第126号鎌倉市既成宅地等防災工事資金助成条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第126号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第127号鎌倉市非常勤特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第127号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第128号鎌倉市障害者自立支援施設条例を廃止する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第128号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第129号鎌倉市子どもの家条例及び鎌倉市放課後子どもひろば条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第129号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第130号鎌倉市遺児福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する等の条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第130号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第131号鎌倉市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第131号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第132号鎌倉市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第132号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第135号鎌倉市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第135号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第118号令和3年度鎌倉市一般会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第118号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第119号令和3年度鎌倉都市計画事業大船駅東口市街地再開発事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第119号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第120号令和3年度鎌倉市国民健康保険事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第120号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第121号令和3年度鎌倉市公共用地先行取得事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第121号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第122号令和3年度鎌倉市介護保険事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第122号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第123号令和3年度鎌倉市後期高齢者医療事業特別会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議案第123号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第124号令和3年度鎌倉市下水道事業会計予算を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議案第124号は原案のとおり可決されました。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第3「議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
○松尾 崇 市長  (登壇)議案第137号令和2年度鎌倉市一般会計補正予算(第13号)の提案理由及びその内容について説明いたします。
 今回の補正は、新型コロナウイルスワクチン接種のための経費として感染症対策事業を計上いたしました。そしてその財源といたしまして、国庫支出金繰入金を計上し、併せて新型コロナウイルスワクチン接種事業に係る繰越明許費の追加をしようとするものです。
 詳細について説明いたします。
 議案集(その6)の5ページを御覧ください。
 第1条歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出それぞれ6億2031万円の増額で、補正後の総額は歳入歳出とも831億8725万円となります。款項の金額は第1表のとおりです。
 まず、歳出ですが、第20款衛生費は6億2031万円の増額で、新型コロナウイルスワクチン接種事業に係る経費を追加しようとするものです。
 次に、歳入について申し上げます。
 第55款国庫支出金は4億472万3000円の増額で、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費補助金の追加を、第75款繰入金は2億1558万7000円の増額で、財政調整基金繰入金の追加をしようとするものです。
 次に、第2条繰越明許費の補正は、8ページ第2表のとおり、新型コロナウイルスワクチン接種事業の追加をしようとするものです。
 以上で、一般会計補正予算の内容説明を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 本件は、運営委員会の協議もあり、総務常任委員会に付託いたします。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第4「議会議案第19号鎌倉市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
○15番(中村聡一郎議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第19号鎌倉市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について、提案理由の説明をいたします。
 本件は、標準市議会会議規則が本年2月に改正されたことを踏まえ、本会議等への欠席の届出について、出産のための欠席の期間及び手続等を規定するとともに、請願書に求めている押印について、必要な規定の整備を行うため、鎌倉市議会会議規則の一部を改正しようとするものであります。その内容は配付した議案のとおりであります。
 総員の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
 以上で提案理由の説明を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第19号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第19号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第19号鎌倉市議会会議規則の一部を改正する規則の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議会議案第19号は原案のとおり可決されました。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第5「議会議案第20号鎌倉市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
○15番(中村聡一郎議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第20号鎌倉市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明をいたします。
 本件は、令和2年12月定例会において、鎌倉市事務分掌条例の一部を改正する条例が可決されたことに伴い、常任委員会の名称、所管事項及び委員の定数に関する規定について必要な整備を行うため、鎌倉市議会委員会条例の一部を改正しようとするものであります。その内容は、配付した議案のとおりであります。
 総員の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
 以上で提案理由の説明を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第20号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第20号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第20号鎌倉市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議会議案第20号は原案のとおり可決されました。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第6「議会議案第16号北鎌倉隧道の早期通行再開を求める決議について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
○22番(伊藤倫邦議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第16号北鎌倉隧道の早期通行再開を求める決議について、提案理由の説明をいたします。
 便宜、文案の朗読をもちまして説明に代えさせていただきます。
 北鎌倉隧道の早期通行再開を求める決議。
 令和2年(2020年)8月25日付で、山ノ内地区町内会協議会8町内会長から、「北鎌倉隧道の早期通行再開についての要望書」が議長宛てに提出された。
 北鎌倉隧道については、平成27年(2015年)3月、専門機関による点検調査によって、大変危険な状況にある旨の点検結果が出たことを受け、本市は同年4月28日に通行を禁止した。
 その後、市では、平成28年度(2016年度)に工法の検討を行い、開削工法から文化財的価値の保全と通行の安全を確保する方法に変更し、3案をまとめ、平成29年度(2017年度)から平成30年度(2018年度)にかけて、地形測量及び地質調査を行い、それらの調査結果を基に基本設計をまとめた。
 こうした手順を踏んだことから、基本設計をまとめるまでに、通行禁止から4年近い時間がかかったとのことであるが、いまだ工事の着手には至らず、このままの状態が続けば、本年4月には通行禁止から6年が経過することとなる。
 長きにわたり生活道路を奪われ、車の往来が激しい県道を迂回路として危険な通行を余儀なくされてきた地域住民たちは、既に我慢の限界に来ている。
 これまでに市議会では、住民たちの真摯な声である、北鎌倉隧道の安全対策を早急に促すことを求める旨の請願を2件、早期通行を求める旨の陳情を1件採択し、繰り返し、住民代表の機関として執行部に訴えかけてきた。
 地権者の合意を得なければ工事に着手することはできないことは重々承知しているところであるが、理事者においては、地域住民が一日も早く、安全に当該地を通行できるよう最善を尽くすことを、改めて議会として強く要望する。
 以上、決議する。
 令和3年(2021年)3月19日。鎌倉市議会。
 総員の御賛同を賜りますようお願いいたします。
 以上で提案理由の説明を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第16号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第16号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第16号北鎌倉隧道の早期通行再開を求める決議についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議会議案第16号は原案のとおり可決されました。
 新型コロナウイルス感染拡大防止対策として換気を行うため、暫時休憩いたします。
                    (16時17分  休憩)
                    (16時30分  再開)
○議長(久坂くにえ議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第7「議会議案第17号鎌倉市としてプラごみゼロ宣言をした立場でマイクロプラスチックの発生源である人工芝グラウンドのクラウドファンディングの広告塔になったことについて松尾市長に猛省を求める決議について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
○4番(長嶋竜弘議員)  (登壇)それでは、議会議案第17号について、提案理由の説明をいたします。
 深沢に計画されている人工芝グラウンドの計画が、市役所に申請が出ていない段階で2月に着工、4月に開業ということで記者発表が行われて、クラウドファンディングのお金集めが始まり、市長の応援コメントが出された。この記者発表については、副市長も部長も知らなかったと委員会で答弁をしております。また、市長は建設常任委員会で応援コメントを出すに当たって、詳細を確認していなかった。勘違いをされることもあると答弁をしており、詳細を確認していなかったにもかかわらず、コメントを出していたことは極めて無責任であります。市長のコメントの中には、人工芝のグラウンドは鎌倉が目指す将来のまちづくりを先行して体験できる貴重な機会です。ぜひ皆さんもこのクラウドファンディングに御協力をお願いいたしますとの内容が書かれています。このコメントは、SDGs未来都市である当市の「鎌倉が目指す将来のまちづくり」の一つが人工芝のグラウンドということになり、その資金の調達をお願いしていたことになります。
 御存じのとおり、クラウドファンディングは資金提供者へのリターンがあります。市長がお願いして寄附した方にリターンがばらまかれることになります。これが行われていた実態であります。
 それでは、決議の文案を読み上げさせていただきます。
 鎌倉市としてプラごみゼロ宣言をした立場でマイクロプラスチックの発生源である人工芝グラウンドのクラウドファンディングの広告塔になったことについて松尾市長に猛省を求める決議。
 現在、深沢地域整備事業用地内において、民間所有地ではあるが、人工芝のサッカーグラウンド建設が計画されている。
 人工芝は、マイクロプラスチックの発生源として海洋汚染を引き起こすことが広く知られているが、鎌倉市は、平成30年(2018年)「かまくらプラごみゼロ宣言」をしているが、松尾市長は、この人工芝グラウンドのクラウドファンディングのホームページにメッセージを記載して、寄附集めの広告塔になっていた。しかし、指摘がありホームページからメッセージを削除して、令和2年(2020年)12月定例会の建設常任委員会での理事者質疑の際におわびの言葉を述べている。
 市長は、「鎌倉市特定土地利用における手続及び基準等に関する条例」に規定する基準に適合する旨を確認して通知をする立場でありながら、当該事業の寄附集めの広告塔になったこと、クラウドファンディングのメディア発表時にビデオメッセージを出して、資金集めに加担したことは、市民に説明がつかない矛盾した態度であるとともに、政治倫理が欠如していると言わざるを得ない。
 さらに、このクラウドファンディングの人工芝についてのホームページの説明文における、「人工芝をグラウンドに使用する際に発生していた「CO2問題」や「廃棄処理費」「有害性」「高温火傷」「怪我のリスク」など、全く心配がない人工芝を使用します。」との記述が「不当景品類及び不当表示防止法」の規定による優良誤認表示の疑いから、消費者庁に通報されており、後に記述を「全く心配がない」から「心配が少ない」に変えている。これは寄附者を欺いて寄附集めをしていたことになり、松尾市長の責任は重いと考える。
 よって松尾市長に猛省を求めるものである。
 以上、決議する。
 令和3年(2021年)3月19日。鎌倉市議会。
 総員の御賛同を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 以上で提案理由の説明を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第17号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第17号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第17号鎌倉市としてプラごみゼロ宣言をした立場でマイクロプラスチックの発生源である人工芝グラウンドのクラウドファンディングの広告塔になったことについて松尾市長に猛省を求める決議についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (多 数 挙 手)
 多数の挙手によりまして、議会議案第17号は原案のとおり可決されました。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  日程第8「議会議案第18号SDGs未来都市として、鎌倉市がプラスチックごみ等発生抑制、プラスチック資源循環促進の先進的取組を行うよう求めることに関する決議について」を議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を願います。
○2番(くりはらえりこ議員)  (登壇)ただいま議題となりました議会議案第18号SDGs未来都市として、鎌倉市がプラスチックごみ等発生抑制、プラスチック資源循環促進の先進的取組を行うよう求めることに関する決議について、提案理由の説明をいたします。
 便宜文案の朗読をもちまして説明に代えさせていただきます。
 SDGs未来都市として、鎌倉市がプラスチックごみ等発生抑制、プラスチック資源循環促進の先進的取組を行うよう求めることに関する決議。
 1950年代から使われ始めたプラスチックは、私たちの生活に欠かせないものとして日常生活に用いられているが、様々な形で環境汚染を引き起こし、今やあらゆる生物の生存を脅かしている。不法投棄・ポイ捨て、ごみ箱からの散乱など、回収処理の不徹底等により、野ざらしになったプラスチックの一部が陸域から河川や海洋に流出し、水質汚染などの原因となっている。特に人工芝、化学繊維などから発生するマイクロプラスチックは、海洋等でさらに細分化し、魚介類が摂取することで成長が妨げられ、繁殖への影響や、食物連鎖の過程で環境ホルモンが濃縮されて、海洋生物に異常や影響が出る等の可能性が懸念されている。また鳥類にも同様の影響が考えられ、食物連鎖の最上位にいる人間の体にとっても、発がん性、生殖機能低下、発育異常、知能への影響が出る可能性が懸念されている。プラスチックは、生産過程や焼却処分で大量の二酸化炭素が発生することから、2050年までの温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を達成するためにも、大量廃棄されるプラスチックごみの発生抑制が求められている。
 国際動向としては、平成27年(2015年)9月の国連サミットで採択された、SDGsの目標14.1において、「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。」とあり、海洋環境の保全は世界共通の課題とされているところである。
 日本国内では、諸外国における廃棄物輸入規制強化等への対応を契機として、地域における資源循環の形を模索しなくてはならない状況にある。平成30年(2018年)6月には、海岸漂着物処理推進法が改正され、また第四次循環型社会形成推進基本計画において「プラスチックの資源循環を総合的に推進するための戦略」が策定されたほか、本年3月9日には、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案(プラスチック新法案)」が閣議決定されるなど、国内において、まさにこれから具体的施策が進められなければならない状況である。
 鎌倉市は、平成30年(2018年)6月、国から「SDGs未来都市」に選定され、同年9月4日に発表された、神奈川県の「かながわプラごみゼロ宣言」を受けて、同年10月1日に「かまくらプラごみゼロ宣言」を行った環境先進都市である。鎌倉市はSDGs未来都市として、国、県や関連諸団体、事業者、市民と連携・協働して次のようなことに取り組み、持続可能性を考えた先進事例を提案していく立場にあることを忘れてはならない。
 1、プラスチックごみ・マイクロプラスチック・ナノプラスチック発生抑制に関する周知啓発。
 2、マイクロプラスチックの排出事業者と協力した実態把握調査・データ収集、回収方法の研究・実行。
 3、プラスチック資源循環を促進するための先進的取組、資源循環型システムの構築、トレーサビリティの研究。
 4、3R+Renewable(再生可能資源への代替)の推進。
 SDGs未来都市として、鎌倉市のさらなる環境施策の推進を求めるものである。
 以上、決議する。
 令和3年(2021年)3月19日。鎌倉市議会。
 総員の御賛同を賜りますようお願いいたします。
 以上で、提案理由の説明を終わります。
○議長(久坂くにえ議員)  これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 質疑を打ち切ります。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第18号については、運営委員会の協議もあり、会議規則第44条第3項の規定により、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、議会議案第18号については、委員会の審査を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。御意見はありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 討論を打ち切ります。
 これより採決に入ります。議会議案第18号SDGs未来都市として、鎌倉市がプラスチックごみ等発生抑制、プラスチック資源循環促進の先進的取組を行うよう求めることに関する決議についてを採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御賛成の方の挙手を求めます。
                      (総 員 挙 手)
 総員の挙手によりまして、議会議案第18号は原案のとおり可決されました。
 議事の都合により、この際、会議時間を延長いたします。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
                    (16時44分  休憩)
                    (23時55分  再開)
○議長(久坂くにえ議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。
     --------------------------------------------------------------------------------------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  お諮りいたします。運営委員会の協議もあり、この際、会期延長についてを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、この際、会期延長についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
    --------------------------------- 〇 ---------------------------------- 〇 ----------------------------------
○議長(久坂くにえ議員)  「会期延長について」を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は本日までとなっておりますが、議事の都合により、会期は3月20日まで1日間延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、会期は3月20日まで1日間延長することに決定いたしました。
 お諮りいたします。運営委員会の協議もあり、本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
                    (「なし」の声あり)
 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。
 明日は休会の日でありますが、議事の都合により特に会議を開きます。なお、残余の日程については、明3月20日午前0時30分に再開いたします。ただいま御着席の方々には改めて御通知いたしませんから、御了承願います。
 本日はこれをもって延会いたします。
                   (23時56分  延会)

令和3年(2021年)3月19日(金曜日)

                          鎌倉市議会議長    久 坂 くにえ

                          会議録署名議員    大 石 和 久

                          同          山 田 直 人

                          同          伊 藤 倫 邦